帰群

2016年5月2日 日常


学校によってから、論文をコピーして帰路につこうかと思っていたのですが、
結局諦めてそのまま群馬へ帰りました。

帰ってきてから、散らかり巣窟と化している自分の部屋に絶望し、ももが帰ってくるまでに片付けよう、と心に決める。

それから、五月に入ったので、本が買えます。
毎月、本にかけるお金を決めており、月初にそのほとんどをつぎ込んでしまうので、だいたい注文が月初に集中します。
クロネコヤマトや日本郵便を駆使して荷物を運んでもらっているわけで、そろそろ覚えられているんじゃないかとビクビクしております笑

それから、とうとう本が本棚から溢れ出ているので、これもやっぱり本棚を買おうと決心。
ただ、買うとなるとけっこう高いんですよね、これが。
天井まであるタイプのやつ、数年前よりも値上げしておりまして。
親父に頼んで、自作してもらおうかしら、、、

とにかく、部屋を綺麗にして、机で勉強できるようにするというのが目標!笑
現在は場所がないので、リビングルームにあるテーブルで勉強してる状況ですからね、、、

ひびき

2016年5月1日 日常


学校祭を疲れ果てながらも乗り越えたももの打ち上げということで、
今日はやきとりのひびきへ行ってきました。

やきとりへ行くのはかなり久しぶりとなります。
というか、飲み屋へ行くこと自体、けっこう久しぶりですね。

ひびきでは、相変わらずつくねとレバーととりかわを注文。
この3つがやはり美味しいですね。
それから、地味に山芋フライがお気に入りです。
ポテトフライよりもあっさりしていて、とっても美味しいですね。

久しぶりだったので、多少飲みすぎたような気もしますが、
それでも楽しかったです。
今度は中板橋とかまで足を伸ばしてみようかな、と。

学校祭2日目

2016年4月30日 音楽


昨日は風がものすごい強かった影響で、
出店していたお店がガスが使えなかったという事態に見舞われました。
今日は、すこやかに晴れたので、昨日よりも活気が凄かったです。

昨日の反省を活かして、ご飯食べてから行ったのですが、
食べないで行った方がよかったですね笑

さて、今日は野外での演奏です。
アンサンブルを外でやるので、楽譜とか飛んでいかないようにするのが大変そうでした
しかし、あれだけたくさんの楽器を外で設置して演奏するってのは、
見てるこっちは気楽でいいですけれども、
準備する方は大変そうでありました。
僕は基本的に体動かせますし、
できればお手伝いしてあげたいのですが、
勝手にお手伝いするわけにもいかず。

今日の演奏は、昨日よりは上手くいったようで、
ももの笑顔が印象的でした。
楽しそうに叩きます。
いや、ほんとに。

それから、やはり学部生と院生とでは、なんとなくですが
院生の方がいい音だすなぁ
とか、漠然と思ってたりしました。

僕らの界隈では、学部生と院生とでは
かなりの差が開きますけど、音大でも同様なのか、とか。

今日は疲れているだろうなと思って、
いろいろ作ろうかと思いましたが、
打ち上げて帰ってくる、というので、またの機会に。

さて、わたしもそろそろ報告の準備に取り掛からねば、、、

学校祭

2016年4月29日 音楽


今日はももの学校の学校祭でした。
最近は、この準備のため毎日5時起きのハードスケジュール。
毎日、へとへとになって帰ってくる姿を見て、
大変そうなのだなと思っておりました。
せめてもの、ということで、マッサージをしてあげています。

音大の学校祭は、初めてでしたので、行って驚きました。
なんといっても、イベント尽くしですからね。
至る所で演奏が繰り広げられていました。
さすがって感じです。

さて、ももの演奏は講堂でした。
なにやらハプニング続きだった模様で、ももとしては思った演奏ができなかったらしく、帰ってきてからものすごい勢いで落ち込んでました。
個人的には、ふつうに楽しかったと思ったのですが、
演奏している方はそうでもなかったようで。

明日も学校祭があります。
明日は野外での演奏なので、それも楽しみです。

カレーライス

2016年4月28日 日常


カレーライス。
洋食っぽい響き。

「カレー」ではなく、「カレーライス」ってのがいいんです。

ということで、今日はカレーを作りました。
バーモンドカレーでカレーを作ったのですが、思った以上にスパイシー。
なかなかいいんですが、ももには少し辛かったようで。

それから、それぞれの家に、カレー文化なるものがある気がしました。
ももの家は、スープのようにさらさらで、味も薄いんだとか。
私の家は、必ず辛口で、野菜がごろごろ入っているタイプ。
僕は、豚バラをたくさん入れます。この間は牛筋カレーにもチャレンジしました。

とまあ、家で食べるカレーライスも悪くないですね。
近くに、カレー専門店があるんですが、家でのカレーライスも気に入っています。

本郷ゼミ

2016年4月27日 学校・勉強


去年に引き続き、本郷ゼミは出ることにしました。
先週はお休みだったので、一回空いてからの授業となります。
前半は講義形式でした。

末柄ゼミでは、日記の表側に書かれた本文と、その裏側にあたる紙背文書を読む演習なのですが、本郷ゼミの今日の講義は、その紙背文書と日記本文の関係についてでした。

最近の論文や著書でも取り上げられている、比較的新しい視点からの史料論となります。
日記本文と紙背文書を対応させて意図的に残している人も居るにはいますが、基本的には反故文書を使うので、双方から何かがわかる場合は少ないんですね。
たまに、対応することがあって、その場合は幸運なんです。

今日の本郷ゼミでは、兵範記の本文と紙背との関係でした。
結構面白かったですね。

後半から、くどうさんの報告でした。
ということは、くどうさん終わったらぼく。。。
準備始めないとですねぇ

ゼミ

2016年4月26日 学校・勉強


火曜日は、ゼミが2つ、しかも両方ともきついやつなので疲れます。

2限のやつは、日本古代史です。
本来取らなくてもよかったのですが、ボスの一言で、結局履修することに。
負担増えるから取りたくなかったんですけどね、取れと言われたらとるしかないでしょう。泣
こっちは、今日までM1の卒論報告でした。
これから数回同じ人の報告を聞くのか…
去年もそうでしたけどね。笑
いい加減おぼえますよ、はい。笑

さて、5限は日本中世史です。
こちらも、今日までは講義。とにかく今日の講義は面白かったです。
題材は仮名消息のなかの女房奉書。
古文書概説なんかでも、仮名消息は最後の方になってしまうので、なかなか概説的に扱ってもらえなかったので、とても勉強になりました。
特に、仮名消息のスペシャリストですから、こんな機会でもなければ聞くことのできない・見ることのできないことが盛りだくさんで楽しかったです。

連休挟んで、次からはどちらも報告へと移ります。
やれやれ、また大変になります…


今日は月1恒例の群馬中世史研究会です。
県立博物館は、リニューアルオープンの準備が佳境ということで、今日もやなせさんは欠席でした。
なんだか、すごい忙しいらしいです(; ̄ェ ̄)

でも、展示の諸々が決まってくれば、だんだんこっちにも顔出せるようになるんじゃないでしょうか。
とりあえず、今日も私が論文をまとめて、それの報告からです。
先月からこのような形式をとることにしました。
やなせさんがいないので、気持ちゆっくり目に進みます。

それから、野口ゼミでの卒論報告ですが、その前段階としてノグチせんせいにご相談に行きました。
せんせいの指導方針を聞いておかないと、勝手な報告はできません。。。
ということで、お伺いに行ったのですが、指導方針はふじもんとほぼ一緒。
というか、研究者志望の人は殆どおらず、学力的にも決して高いとは言えない両校ですから似通ってくるのは自然の摂理とでもいいましょうか。
とりあえず、そういうことらしいので、心置きなく発表して下さいとのお言葉を賜りました。
来月の14日となったので、準備を急ぎます。

おじいさん

2016年4月24日 日常


おじいさんが土曜日?退院したとのことで、
退院後の挨拶に行きました。
退院祝いで、昨日はやきにくをたべたそうなのですが、
すこしお腹の調子が悪いみたいです。
病院で、肉が出なかったらしく、とても肉が食べたくて焼肉行ったみたいです。
んん、でも肉食べられたんだからよかったです笑

体の調子は、良さそうでした。
すこし足元がフラフラしてましたが、それでも歩けているので問題はないでしょう。
ただ、前よりも一層ボケが進んでしまったのは確実です。
昔のことは覚えているのですが、直近の記憶が飛んでしまうので、本人もイライラが溜まっているみたいですね。
これから先、きちんと向き合っていかなければ、お互いが悪い気持ちになってしまいます。いずれ訪れることで、それなりに気持ちの準備はしていました。
でも、おじいさんはおじいさんですし、特に大きく変わったことはないので、すんなり受け入れています。
心配なのは、おばあさんですけどね。。。

乱読会

2016年4月23日 学校・勉強


今日はうちの大学で開催しているサブゼミに参加してきました。
体調が優れなかったら、すぐに群馬に帰ろうかと思っていたのですが、昨日のラーメンのおかげか、すこし元気を取り戻し(お腹は絶不調)、サブゼミに行ったわけです。

M1の子たちに広く宣伝したので、数人は来るだろうかと目論んでいたのですが、結局2人しか来ない。
それに加えて私とDが3人で、合計6人での開催となりました。
去年よりは人数は増えたのでまだマシですね。

ただ、議論となると、M1はどうしても入ってこれないですね。
実質4人で議論をしてました笑
それでも、盛り上がることには盛り上がります。
この乱読会は、日本史でも中世史のみではなく、また西洋史の先輩も来てくれるので、いろいろな話を聞くことができます。
お互いが持っている知識を共有し、自分の土台を固めていくような作業ですね。
楽しかったです。

なんだかんだで時間は過ぎ、群馬に帰りました。
途中で親父の誕生日が近いことに気付き、大宮駅で途中下車して誕生日プレゼントを購入。
今年は、すこし高めのワインを買いました。
普段あまりワインを飲まないので、せっかくの機会ですから飲んでもらおうかと。ワイン、嫌いなわけではないんですがね。
とっても喜んでいたので、よかったかと思います。
来年はなに買おうかなぁ〜

風邪が

2016年4月22日 日常


だいぶ弱ってきました。
ちゃんと体休めないとだめなんですね、、、
新学期始まって、疲れがドッと出たのでしょうか。休めるときに休まないから悪化するのよ、とお説教をくらいました。
確かに、そうですね。。。

こうして体調が悪いと、食欲がなかなか出ないものですが、今日は食欲があります。治る兆しかもしれないと思い、からうまらーめんで有名な中本へ。ここ上板橋には本店があるのです。
ちょっと、ほんとに辛くて、途中から味覚がおかしくなっていましたが、なんとか完食。
早く寝て、治しましょう。。。

続・TA

2016年4月21日 学校・勉強


火曜日にTAの話し合いがあったのですが、
とてもじゃないくらい時間がなかったので、本日の昼休みに閲覧室に集まってもらいました。

学部1年生ということで、
辞書の使い方や書籍の検索方法、閲覧室にある資料の所在など、基本的なことをお教え致しました。

TAとは言っても、パンフレット作成について手取り足取り教えてあげるわけではありません。基本的には、自分たちで作ってもらうことになります。
学部1年生には、資料を自分で探し、それをまとめることで力をつけてもらおうというとこでしょうか。

高校生までの所謂調べ学習では、どんなことをやっていたか忘れてしまいましたが、
学問の調査対象として扱うことを身につけてほしいということでしょうか。
それでも、学部1年生にとっては高校までの調べ学習の延長線上としてしか捉えてもらえなそうですが…
結局は、ゼミが始まらないと方法として伝えることは難しいですね…

きちんとしたものが出てくるか、多少の不安はあります。

会計引き継ぎ

2016年4月20日 日常


かなり久しぶりに風邪をひいた模様です。
今日の朝から、すこし体調がすぐれないなぁという感じで、
のどの痛みが結構ひどい。
このままいくと、普通に風邪ですね。

そういえば、去年は風邪らしい風邪をひいたことがなかったような…
ここのところの疲れが出たのでしょうか。

さて、今日は史学会の会計引き継ぎでした。
任期は6月までなのですが、新年度ということで、引き継ぎの資料とすこしの説明をしました。
これで、会計から解放される!
というか、次の会計の人頑張れ!笑

なんだかんだで、一番仕事が大変なのが会計です。
お金の管理ですからね、適当にはできませんよ。

大きな問題は発生しなかったので、
今年の内部監査はなんとかなりそう?でしょうか…
とにかく、次にきちんと引き継がなければでしょう。

TA

2016年4月19日 学校・勉強


うちの学校では、学部1年生が研修旅行なるものに行きます。
基本的に全員参加らしく、今年はなんと群馬県に行くらしいのです。

ということで、わたし出身が群馬県ということもあり、研修旅行のTAを頼まれてしまいました。
多少の謝礼金が出るらしいとのことで、快諾したのですが、これが蓋を開けてみればかなり面倒なことらしく。
さっそく、今日が学部1年生との顔合わせでした。
TAの役割は、調査項目の補助ですが、右も左も分からない状態で入学してきた学部1年生相手に、調査の基本的スキルを伝えるのは至難の技です。
ただでさえ、ちゃんとルールを守らないやつもごまんといるのですから、学部1年生に伝わるかどうか。

初回の今日は、次回集合の日時を決めるので時間いっぱいでした。
木曜日の昼休みにもう一度集合し、いろいろと教えなければならないので、やはり頭痛の種ですね。
ここのところ、締め切り間近の書類やら何やらで慌ただしい毎日ですが、1日1日こなしていくしかないですね…


ジンギスカン

2016年4月18日 日常


学部生向けサブゼミ紹介が今日だったのですが、
とうとう希望者0人ということで、今年度のかんもんのサブゼミは開催されなくなりました。
というか、正確には1名いたのですが、またもや女の子で、結局あれこれするうちに玉葉に行ってしまいました。

修論の年でありますので、サブゼミないのはまあ良いのですが、サブゼミ費がもらえないのはちょっと悲しいですねぇ

さて、今日はこのあいだの北海道旅行のときに買ってきたジンギスカンを食べました。
冷凍保存ですもちろん。
これが分厚い羊肉でして。大変な美味でありました。
というか、よく見たら500グラムもあったので、大量にできてしまい、明日以降も楽しめるのは良かったのですが、見た目のインパクトは凄かったですw

こっちでラム肉って買えるのでしょうか。
とりあえず見たことないですねぇ。
百貨店とかで、北海道展やっていたらきっとまたジンギスカンを買うでしょう。
あと、白い恋人ね。笑

東京へ

2016年4月17日 日常


今日は早いうちに東京へ戻りました。

帰るときに、車を運転していくのですが、道路沿いにはもう新緑の季節を感じられますね。
花見も好きですが、この新緑が実は一番好きです。


実家にいるときは、テレビがずっとついていたので熊本の情報がずっと入っていたのですが、こっちに来るとほとんどテレビをつけないので地震の情報はニュースアプリです。
だんだん日が経って来て、被害の状況が次々に明らかになっていますが、改めて震度7はすごい地震ですね。

先日東日本大震災のことに触れましたが、ここ数年の大震災と呼べるような地震の連続に少し恐怖感を感じます。
南海トラフの地震に注意が叫ばれて久しく、首都直下型地震の恐れもあります。
今一度、この国が地震大国であることを再認識させられております。

東京都では、防災パンフレットが配布されていますが、それぞれの自治体でも必要になってくるのではないでしょうか。
こういった取り組みであれば、税金を使ってでもやって欲しいところですよね。

地震の備えは、やはり喫緊でやらなければならないでしょう…


たろっぺ

2016年4月16日 日常


たろっぺ

これで何かわかったら、こっちの方言をよく知っている人です。
僕らはよく、たろっぺを天ぷらにして食べます。ま、ざっくりいえば山菜ですね。

たろっぺ
とは、たらの芽の訛ったものです。
基本的には頂芽を食用とします。タラノキの芽のことです。
これ、春の風物詩ですよね。桜の見頃と収穫時期が同期するらしいので、今年の山であるとだいたい今の時期が一番美味しいです。

今日はタイヤ交換のために高山の祖父母の家に行ったのですが、そこでたろっぺが食べごろだというので、収穫に行きました。
といっても、庭に生えているんですけどね、タラノキ。笑

これが、スーパーなどて売っている色の薄いものではなく、野生のものですので、香りがとっても良いのです。初物です!笑

家に帰ってから、おかんが天ぷらにしてくれました。
うー、うん。うますぎ!笑
そして、おかんが料理を作ってくれることに改めて感謝。
素晴らしいことですよ本当に。
僕も料理を手伝います。

あー、やっぱり初物はいいですねぇ。

群馬へ

2016年4月15日 日常


週末の群馬です。
今日は、前々からおやじが近所のカフェであるラブランに行きたいと言っていたらしく、おかんとおやじと私の3人で行ってきました。
ここのカフェ、3月から週末の金土のみ、ディナータイム営業を始めたらしいのですが、おやじ曰く、行っても全然人がいないらしく、心配なので定期的に訪れているらしい。笑

ランチタイムは、けっこう人がいるんですけどね、
意外に気に入っていて、結構な頻度で行くので、潰れてしまうのは困る…

ということで、3人で行ったのですが
今日は団体で宴会をやっていました。
とりあえず、カウンター席ならすぐ入れるということだったので、とにかく腹ペコだった私は躊躇せず中へ。
というか、おかんもおとんも、寒くて早く中に入りたかったみたいですが笑

私はいつものごとくガパオライスを注文しまして、親二人は早速お酒を。
今日のハンドルキーパーは、私です。笑

毎度のごとく、ここは美味しくて良い感じです。
そして、店員さんにももも含めて家族構成やら何やらを把握されております。笑
今日も帰り際に「弟さんはいらっしゃらないのですか?」と聞かれる始末。笑
やつは、明日試験なので、一旦家に帰った後、すぐに友達の家へ行きました。
さて、やつに彼女はいるのでしょうか…

早いとこ、いろいろ決まるといいですねぇ。


さて、たまには真面目なことも忘備録的に書いていきましょう。

本日は、福井ゼミの日でありました。
そこで、福井先生のお話の中で、研究対象には今日的意味がなければならない、との言葉を頂きました。
僕は、とりあえず学校の教諭になる、ということなので、ここで勉強したことは、伝わるかどうかは不安ですが、僕の受け持つ生徒に還元される(する)わけであります。
しかしながら、特に学校の教諭を目指しているわけでもなく、ただ漠然と研究をしている人は、ややもするとその行為は趣味になってしまいます。
それでよければ、まったく構いませんが、曲がりなりにも研究を志そうとするのであれば、ダメでしょう。

先ほど、僕の研究は還元されるはずだ、と述べましたが、それは大学院での勉強の過程でありまして、直接の研究対象が社会に還元されるとは限らないわけです。手っ取り早い方法は、論文化して公表するということになりましょう。
そして、公表する、ということは、少なくとも現在において追究されるべき問題であるという点を明らかにしなければなりません。
従来指摘されていないことを明らかにした、というのが、オーソドックスな強調点ですが、福井せんせいの言う「今日的意味」とはすこし違います。
先学で言われていないことを明らかにするのは、学界への寄与発展には役立ちますが、まず他の社会から大きな賛同は得られないでしょう。
その意味で、日本近現代史研究は大きな影響力を有すると言えましょうか。

前置きが長くなりましたが、僕の研究対象は、室町期武家儀礼でございます。ざっくり言えば、儀礼研究です。
儀礼を研究することの今日的意味とは何か。答えがあるわけではありませんが、僕の考える今日的意味について述べます。

僕たちの世代のショッキングな出来事として、東日本大震災が挙げられます。
そして、その後続くテレビなどの自粛ムード。
私の研究の出発点は、この自粛ムードにあります。
なんとなく、の雰囲気で東京をはじめとする関東圏・被災地を中心とする東北圏は自粛ムードを半ば強制されました。少なくとも、僕の住んでいた地域はそうでした。
私は学校という空間も嫌いでしたが、それは雰囲気の強制、という点に集約できるかと思います。とにかく、そうあるべきだという倫理観念(積極的根拠に欠ける)が先行し、なんとなくその雰囲気に包まれ、包まれなかったものを排除するという空間。
ここでは、雰囲気を受容した者たちによる集団間紐帯の強化とはみ出たものの強制的排除が同時に行われます。
つまり、ここで階層性が出現するわけです。そして、教師は無自覚か自覚的かは知りませんが、それを受け入れ、あろうことかその階層性を利用します。
東日本大震災の時も、似たような状況が生まれました。
福島県にボランティアに行く。お前は行かなかったのか。
僕ら世代が、就活の面接などで聞かれることの一つでもありました。

翻って、儀礼研究の主眼とするところは、文字列に現れた儀礼上の象徴的事象と、文字列に現れない非言語的象徴機能を素材とします。
つまり、その空間に擬似的に身を置くような感覚を身につけ、そこから読み取れるものを解釈してゆくのです。
基本的に、儀礼空間は権力者による影響を強く受けますので、そこから読み取れる権力者からのメッセージを読み取ることが、第一の主眼となります。
ついで、参加構成員からのメッセージも読み取る。
ここでは、当事者間では自明の事実となっている事象が、その儀礼空間や参加構成員に与える影響も考慮します。学的観点からの解釈行為となりましょう。

つまり、私の研究対象は、権力者からの意識的なメッセージ行為や、その空間からの非言語的メッセージに敏感である必要がある。

私たちがなんとなく暮らしているこの日本社会が本源的に生み出す矛盾や欺瞞に対して、敏感である必要があります。
これはどの研究者にも言えることですが、儀礼研究をしている人にとってはかなり重要な感覚となりましょうか。

そういった意味で、私たちが儀礼研究をする今日的意味は、政権や権力者から発せられるメッセージに対して、無自覚に反応することの危険性を知ること、だと考えています。

儀礼研究が喚起する問題点が、日本社会に生きる一市民として自覚的であることを再確認するきっかけとなるように。





去年に引き続き、本郷ゼミは履修することにしました。
履修登録上は、3つの授業を履修することになっておりますが、実質は聴講(モグリ)を含めまして5つの授業を取ることになります。

修論の年だと言うのに、月曜日しかフリーの日が無いという状況ですが、学校に毎日に近く行かなければならないので、まあ良いでしょう。

ところで、今日は中世史ゼミのゼミ幹引き継ぎでありました。
今年の新入生は、なんと女性10名、男性3名という(人数的には、という意味で)女子偏頗な構成でして、例に漏れず中世史の新入生2名も女性です。
くどうさん曰く、まだ彼女らは無色透明でありますので、とりあえずはちゃんとやってくれるものと信じております。事務的な面でも、研究的な面でも。

さて、どうなることやら…

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