まえばしこくさい大学で、研究史整理の報告をしました。
のぐち先生からの依頼で、これから卒論を書く人たちに
研究史整理はこうにやりました、というモデルケースを
お願いします。ということで、特に文字や時間の制限もなく
自由にお願いします。という感じでお願いされていたものです。

僕自身、もうすぐ修論を書くわけでして、
そこで研究史整理は必須ですので、修論の研究史整理の下書きみたいな形でまとめてみました。
内容は本気でまとめたので、かなり専門的になってしまったのですが、なんとかみなさんお話を聞いてくれました。
その後の質疑応答でも、いくつか質問がでましたし、
全体として、何かの参考になればなぁと思っているところです。

さて、今回研究史整理をしてみて幾つか気づいた点があります。
研究史整理とは即ち、自身の研究の独自性の証明です。
ゆえに、研究史整理は人それぞれであるはずです。
研究史上の位置付けは、大きく異ならないかもしれませんが、
同じ論文を読んだとしても、琴線に触れる部分は違うと思うんです。
だから、100人いれば、100通りの研究史整理があって然るべきなんです。

しかし、2007年に『室町・戦国期研究を読みなおす』という、研究史整理をたくさん集めた論文集が出ました。
そこでの研究史整理は、かなりの水準でして、とくに南北朝・室町時代の政治史に関しては、今後かならず参照されるであろうものでした。
その後、幾つかの研究者の著書が出たのですが、
2007年より前の研究史整理については放棄しているものが目につきました。

これらの状況から、あの研究史整理論文を踏まえ、
自分なりにもう一度研究史を見直す必要があると強く感じました。

ですので、今回の依頼は、僕にとってものすごい意味のあるものだったわけです。

いろいろと、やらなきゃいけないことがたくさん出てきました。
これからが踏ん張りどころです。


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