午前中に、学部ゼミの方で貴重書閲覧をするというので参加させていただきました。
西園寺家所蔵の「管見記」をはじめとする史料群の閲覧です。
学習院大学が所蔵しているのは本物ではなく、コロタイプ版の複製品ですが、実寸大・巻物です。

ぼくの関心としましては、未翻刻史料「公名記」嘉吉元年六月二十四日条、世にいう”嘉吉の変”の日の記事です。
さすがに、将軍が殺される日とあって、学部生も知っていて、なかなかの盛り上がりでした。
ちゃんと読んだわけではないので、ちょっと正確には分かりかねますが、当日条からは特段新しい情報は見つからなそうでした。
いや、でも西園寺公名、かなり魅力的ですね。これだけ史料を残していて、まだ未翻刻ということですから、研究の余地はありそうです。

午後は、歴研の12月例会でして、毎年この時期は大御所を呼んで報告していただくという形をとっているそうです。ということで、今回は愛知大学のY先生にお越しいただきました。
題目は、「地域の歴史はどのように作られるか―東三河を題材に―」ということで、中世史部会ですが、近世史や近代史の歴史的背景も含めながら、というまさに大御所報告wこれ、お昼ご飯たべてるときに先輩ががっつり当ててしまっていたんですけどね、予想的中ですw
この問題については、ぼくのなかではかなりの懸念事項でして、似たような事例については日本全国、どこでもあるんじゃないかと思うんです。
「地域の偉人」について、歴史的事実に即さない虚像が拝まれている、という事例ですね、簡単に言ってしまえば。
歴史学に携わる者として、「そうですよねぇ」とは決して言うことはできませんが、その虚像が拝まれてきた、という事実には注目すべきものがあります。もとをたどれば、そこには地域の利害が先鋭化している可能性だってありますからね。

というわけで、これからのことを考える上でかなり勉強になった例会でした。


そして、その後の忘年会には参加せずに、前から決まっていたのですが、大学のときの友達と韓国料理を食すというイベントに。(笑)
しかしながら、先輩の闖入により、結局韓国料理イベントは流れてしまい、個人的にはかなりがっかりだったのですが、まあまあ楽しかったのでマイナス10くらいですかね。(笑)

次回は絶対に韓国料理いこうとおもいましたw

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