書評

2015年9月17日 学校・勉強


今日は、学内の有志でやっていた「乱読会」で取り扱っていた本の書評(の原稿)を皆で叩き直す、という機会に参加させていただきました。
先輩方三人の共同執筆という形です。
扱った本は、社会科学と歴史学の「統合」を目指そう、という刺激的かつ意欲的な本であります。
僕ら、史学科で歴史学を学ぶ立場の人間として、この本に対する何らかの反応を示さなければならい、という共通した見解でありました。

内容自体に踏み込むことはしませんが、読後感として、歴史学はやはりある意味「特殊」な学問領域であることを改めて実感してしまいました。それは、いい意味でもあり悪い意味でもあります。ただ、重要なのは、我々歴史学に携わる人間は少なからずその「特殊」な部分を大切に思っているのです。そこは他分野の人が歴史学を見るときの土台になるのか、と。

ゼミは16持20分からスタートしたのですが、議論が白熱したため19持30分ころまで延長。うちのゼミは、きっぱりと90分で終了するので、なかなか貴重な体験でありました。

歴史学は人間の過去を扱います。
そこには、その時その時代を生きた人々の痕跡が遺されているのです。その痕跡から歴史家は壮大な歴史的現象を把握したり、今の人々では想像もつかないような歴史的世界への入口へと誘うのです。
歴史学は、あくなき知的探究心を刺激する契機となる役目も持っております。今となっては知りえないはずの情報を、残された痕跡から「復元」していくのです。多くの歴史家は、パズルを解くような感覚になったことが少なからずあると思います。

歴史学は問いに対する明確な答えを用意する学問ではないはずです。歴史学は問いかけの学問で、その成果は、常に仮説にとどまります。それ以上にはならないはずです。帰納法的にも演繹法的にも証明できない現象に、「解」は用意されないはずです。

まったくもって、何が言いたいかを忘れてしまいました。
すっごく中途半端ですが、ここで打ち切りです。(笑)
とにかく、自分のやっていることを他人に説明できる、そんな姿勢は絶対に忘れてはならない気がします。

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