第53回サマーセミナー③
2015年8月26日 学校・勉強さて、サマーセミナーも三日目に突入しました。
昨日の三次会ではどうやら騒ぎすぎたらしく、頭痛が止まりません...
気を取り直して。
本日はまず、国指定史跡「阿津賀志山防塁」に行きました。『吾妻鏡』にも見える、奥州藤原氏が築いた防御施設です。
予定では、史跡指定地3箇所を廻るはずだったのですが、あいにくの雨で、午後の文書見学に備えて濡れないようにとの配慮から、2箇所のみとなりました(内1箇所はバスの窓からの見学)。因みに、バスから降りて見学した箇所は「下二重堀地区」で、阿津賀志山防塁の中でも、最も残りが良い場所です。バスから見学したのは、「国道4号北側地区」で、この他に「防塁始点地区」も行く予定だったので、残念でありました。
続いて、白石市中央公民館に移動し、白石市周辺で昼食を。
「温麺(うーめん)」が有名だということなので、さっそくうーめんが食べられる食堂へ。見た目、食感はひやむぎに近いなぁと思いました。長さは短い感じです。とても美味しかったです(笑)
その後、白石市中央公民館に戻り、伊達家重臣として知られた遠藤家・長島家の文書を見学しました。
遠藤家・中島家文書のほとんどを見せていただけた、ということで、所蔵者の方には感謝してもしきれないほどであります。
個人的には、「建内記」永享2年2月条断簡とその紙背文書であります。
この断簡は、『大日本古記録』の『建内記』に収録されていないもので、満済の消息の写しが記載されています。また、二月廿二日条では、室町殿足利義教の書札礼をどのようにしようか、ということについての公卿層のやりとりが記述されており、豊富な情報を提供しております。
紙背文書には、満済自筆書状が書かれており、万小路時房が日記を書くのに自身のもとへ届いた消息等を翻して使用していたことがわかります。満済の自筆はお世辞にも上手なものとは言えませんが、なかなか味のある字を書くものだということを知りました(笑)結構大きい字なんですよ(笑)
そして、あっという間に時間が来てしまい、解散となります。
今回、サマーセミナーは初参加ということで、勝手が分からず右往左往するかと思いきや、実行委員会の皆様のおかげで、とても楽しい時間を過ごすことができました。
また、全国各地から自分の年に近い方々も集まってきており、交流を深めるという意味合いもこのサマーセミナーは有しております。山田邦明先生も仰っておりましたが、学会でもなく、事務局も有さないこの会が、今年で53回を迎え、無事に終わりました。このような会は、非常に珍しいということだそうです。素晴らしい出会いに感謝して、次回のサマーセミナーにも参加したいと思いました(笑)
因みに、次回のサマーセミナーは、北海道にて開催の予定です(笑)
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